動画の必要な部分だけ切り出す方法

2時間の会議録画から、決定事項を話している10分だけを共有したい—— 圧縮するより、切り出すほうが確実に軽くなります。 手順と、多くの人がつまずく「開始位置がずれる」問題の理由を解説します。

まず、圧縮より切り出しを考えてください

動画が重いとき、多くの人はまず圧縮を試します。しかし 必要な部分が全体の一部なら、切り出したほうが効果は圧倒的に大きい。

圧縮する画質を落として容量を減らす。半分〜3分の1が現実的な範囲
切り出す時間そのものを減らす。1時間から5分なら12分の1。しかも画質はそのまま

まず切り出して、それでも重ければ圧縮する。この順番が効率的です。

手順

  1. 切り出したい範囲の時刻を調べる——動画を再生して、開始と終了をメモします
  2. 動画を読み込ませる——動画カット・トリミングにドラッグ&ドロップ
  3. 開始位置と終了位置を入力する——「90」でも「1:30」でも入力できます
  4. 切り出して保存する

時刻をメモするときは、前後に2〜3秒の余裕を持たせてください。 ぴったりに切ると、話し始めの音が欠けたり、語尾が切れたりします。

ここが一番の疑問:開始位置がずれる理由

動画のカットには2つの方式があり、片方は指定した位置で切れません。 これを知らないと「ツールが壊れている」と感じます。

なぜずれるのか

動画は、全コマが独立して保存されているわけではありません。 容量を抑えるため、多くのコマは「前のコマとの差分」として記録されています。 単独で絵を復元できるコマ(キーフレーム)は、数秒に1回しか置かれていません。

無劣化カットは、映像を作り直さずにデータをそのまま切り貼りする方式です。 だからキーフレームからしか始められません。 「10秒から」と指定しても、その手前のキーフレーム(たとえば8秒)から始まってしまう。

ファイルによっては、指定がまったく効かないこともあります。 画面録画ソフトが書き出した動画のように、キーフレームが先頭にしか無いファイルでは、 何秒を指定しても0秒から始まります。 キーフレームの間隔はファイルを見ただけでは分からないため、事前に予測できません。

どちらを選ぶか

正確な位置で切る無劣化で切り出す
切れる位置指定どおり手前にずれる/効かない場合も
画質わずかに変化するまったく劣化しない
速さ動画の長さに比例数秒(長い動画でも)

ふだんは「正確な位置で切る」で問題ありません。 無劣化を選ぶのは、記録映像のように元データを一切変えたくない場合や、 長時間の動画から大まかに抜き出したい場合です。

会議の録画を共有するときの注意

切り出しが最もよく使われるのが会議録画ですが、ここには落とし穴があります。

録画は撮ったときに意図していなかったものまで写っています。 共有する前に、切り出した部分を一度通しで見てください。

アップロード型のサービスとの違い

オンラインの動画編集サイトの多くは、ファイルをサーバーへ送ってから処理します。 動画は書類よりはるかに重いため、アップロードだけで数分待たされ、 無料枠では100MBまで、といった制限に引っかかることがよくあります。

当サイトのツールはファイルを送信しません。処理はブラウザの中で行われるため、 容量の上限がなく、待ち行列もありません。 社外に出せない会議の録画や、顔が映っている動画でもそのまま扱えます。

よくある質問

複数の場面をつなぎ合わせたい

当サイトのツールは「範囲を指定して切り出す」までで、結合には対応していません。複数箇所を1本にまとめるには、インストール型の編集ソフトが必要です。

音声だけを切り出したい

音声カット・トリミングをお使いください。動画ファイルを読み込ませて、指定範囲の音声だけを書き出せます。

切り出したあとに、さらに容量を減らしたい

「正確な位置で切る」を選んで解像度を下げると、切り出しと圧縮を同時に行えます。全体を軽くしたいだけなら動画圧縮をお使いください。

スマホでもできますか?

できますが、映像を作り直す処理は端末の性能に依存します。長い動画やスマートフォンでは時間がかかるため、パソコンでの利用をおすすめします。

まとめ

この記事で使うツール