スキャンしたPDFが横向きになる・回転が保存されない
複合機でスキャンしたら横倒しで開く。回転させたのに、送ったら相手側でまた横向き。 ——これは操作ミスではなく、「表示上の回転」と「ファイルの回転」が別物だからです。
なぜ回転が保存されないのか
PDF閲覧ソフトの「回転」ボタンには、実は2種類あります。ここが混乱の元です。
| 表示の回転 | いま見ている画面だけを回します。ファイルは1バイトも変わりません。 閉じれば元通り。多くのソフトの回転ボタンはこちらです |
|---|---|
| ファイルの回転 | PDFが内部に持っている「このページは90度回っている」という情報を書き換えます。 保存すれば、誰がどのソフトで開いても正しい向きになります |
「自分の画面では直ったのに、送った相手からは横向きだと言われる」—— これは前者しかしていない典型例です。相手には元のファイルが渡っているので、当然直っていません。
そもそもなぜ横向きになるのか
スキャン時に横向きになる原因は、主に次の3つです。
- 原稿の置き方 — 複合機のガラス面やADF(自動原稿送り装置)には向きの基準があり、 それに対して90度ずれて置くと、そのまま読み取られます
- 「自動回転」機能が誤判定した — 文字の向きを解析して自動で直す機能がありますが、 図面・表・手書き・英数字のみの書類では判定を誤ります
- 用紙サイズの設定が横向き(ランドスケープ)になっていた
確実に直す方法
ファイルの回転情報そのものを書き換えます。 これをやれば、相手がどの環境で開いても正しい向きになります。
| 全部が横向き | 対象ページを空欄のままにすると全ページが対象 |
|---|---|
| 1ページだけ違う | 対象ページに 3 のように番号を指定 |
| 複数ページ | 2,5-7 のようにカンマとハイフンで指定 |
| 上下逆さま | 角度で180°を選ぶ |
どちらに回すか迷ったら、まず右90°で試してください。元のファイルは変更されないので、 違っていればやり直せます。
ついでに直しておくと親切なこと
白紙ページを消す
両面スキャンでは、裏が白紙の原稿でも1ページとして取り込まれます。 10枚の片面書類が20ページになっている、というのはよくある話です。 同じツールの「ページを削除する」で取り除けます。 相手が読む手間も、ファイルサイズも減ります。
容量を確認する
スキャンPDFは1ページが1枚の画像として保存されるため、非常に重くなりがちです。 30ページで60MBということも珍しくありません。メールで送るなら要注意です。
PDF圧縮ツールで解像度を150dpi程度に落とせば、 見た目を保ったまま数分の一になります。 詳しくはPDFが重くてメールで送れないときの対処法もご覧ください。
次からそうならないために
| 原稿の置き方を揃える | 複合機のガラス面にある「▲」などの基準マークに合わせる |
|---|---|
| 自動回転を切ってみる | 図面や表が多い場合、自動判定が邪魔をしていることがあります |
| プレビューで確認する | スキャン後、送信前に1ページ目だけでも確認する習慣をつける |
社外秘の書類でも安全に処理するには
スキャンする書類は、契約書・請求書・履歴書・診断書など、 外部に出せないものが大半です。 ところが一般的なオンラインPDF編集サービスは、ファイルをサーバーへ送信して処理します。 勤務先の情報セキュリティ規程で禁止されている場合もあります。
当サイトのツールは処理をブラウザ内で完結させるため、ファイルが端末から出ません。 確かめたい場合は、ページを開いたあと通信を切ってからお試しください。 オフラインでも正常に動作します。
まとめ
| 原因 | 閲覧ソフトの回転は表示上だけ。ファイルは変わっていない |
|---|---|
| 解決 | PDF回転ツールでファイル自体の回転情報を書き換える |
| ついでに | 白紙ページの削除、容量の圧縮 |