WordやExcelに電子印鑑を貼る方法

印影の画像は作れたのに、貼ったら周りが白い四角になった、文字の上に動かせない—— ここでつまずく方が多いところです。原因はどれもはっきりしています。

準備:透過PNGを実寸で作る

貼る前に、印影の画像を「透過PNG」で、実寸のmm指定で作っておいてください。 電子印鑑作成ツールなら、 12mm・300dpiのように指定して書き出せます。

ここを適当にすると、あとから拡大縮小することになり輪郭がぼやけます。 作る時点で実寸にしておけば、貼るときは100%のまま置くだけで済みます。

Wordに貼る

  1. [挿入]→[画像]→[このデバイス]で印影のPNGを選ぶ
  2. 画像を選択した状態で[図の形式]→[文字列の折り返し]→[前面]
  3. ドラッグして位置を合わせる
  4. サイズは数値で指定する——[図の形式]の高さ・幅に 12mm のように入力
「前面」にしないと動かせません。 初期状態は「行内」で、画像が文字と同じ行に置かれます。この状態では 文字の上に重ねられず、押したい位置に持っていけません。 「文字の上に印鑑が動かせない」という症状は、ほぼこれが原因です。

サイズはドラッグで合わせず、数値で入力してください。 ドラッグだと微妙にずれ、複数の書類で大きさがばらつきます。

Excelに貼る

  1. [挿入]→[画像]で選ぶ
  2. 右クリック →[サイズとプロパティ]で高さ・幅をmmで指定
  3. 押したい位置へドラッグ

Excelでは[プロパティ]の「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」に注意してください。 これが有効だと、行の高さを変えたときに印影まで一緒に伸び縮みします。 「移動やサイズ変更をしない」にしておくと、印影の大きさが保たれます。

PDFに押したい場合

PDFに直接画像を置くには編集ソフトが必要です。 Acrobatなどをお持ちでない場合、遠回りに見えて確実なのはこちらです。

  1. 元のWordやExcelの段階で印影を貼る
  2. そのままPDFとして書き出す([名前を付けて保存]でPDFを選ぶ)

この順番なら、位置もサイズも正確に決められます。 元ファイルが手元にない場合は、PDF編集ソフトを使うか、 発行元にWord版を依頼するのが現実的です。

なお、印刷して押印し、スキャンし直す方法もありますが、 これは画質が落ちるうえ手間もかかります。電子印鑑を使う意味が薄れるので、 できれば上の手順を採ってください。

白い四角になってしまうとき

印影の周りが白い四角で表示される場合、原因は2つです。

白背景版を使っている 透過PNGのほうを使ってください。当サイトのツールは 「透過PNGで保存」と「白背景PNGで保存」の2種類を書き出せます
ソフトが透過に対応していない 古いソフトや一部の業務システムでは透過が無視されます。 この場合は白背景版を、書類の白地の上に重ねると自然に見えます

押す位置と大きさの目安

個人の認印直径10.5〜12mm。氏名欄の右端、枠があればその中に
会社の角印21〜24mm角。社名の最後の1〜2文字に少し重ねるのが慣例です
日付印直径30mm前後。受領欄や検収欄に

角印を社名に重ねるのは、あとから社名だけを差し替えられないようにするという意味があります。 きれいに横へ並べるより、少し重ねたほうが本来の形です。

気をつけること

印影の画像ファイルの管理には注意してください。 画像はコピーできるので、社内の共有フォルダに置きっぱなしにすると 誰でもあなたの印影を使えてしまいます。

電子印鑑の位置づけについては電子印鑑の作り方で詳しく説明しています。

よくある質問

印影が粗く見えます

小さく作ったものを拡大している可能性があります。作成時に解像度を300dpi以上にし、実寸で書き出してください。印刷する書類なら300dpi、画面で見るだけなら150dpiでも足ります。

複数の書類に同じ位置で押したい

Wordなら、印影を貼った状態でテンプレート(.dotx)として保存しておくと、毎回同じ位置から始められます。

印影の色を変えたい

作成時に色を指定してください。貼ってから色を変えるより、作り直すほうが確実です。朱色(#c8102e前後)が標準です。

斜めに押したい

貼り付けたあと、画像の回転ハンドルで傾けられます。実際の押印も完全にまっすぐではないので、わずかに傾けると自然に見えます。

まとめ

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