名刺に載せる連絡先QRコードの作り方
名刺をもらっても、連絡先を手で入力するのは面倒——だから入力されないまま終わります。 QRコードを載せておけば、かざすだけで登録できます。 作り方と、印刷で失敗しないための条件を説明します。
QRコードの中身は「連絡先そのもの」です
連絡先用のQRコードは、vCard(ブイカード)という形式のデータを模様に変換したものです。 氏名・会社名・電話番号・メールアドレスなどが、そのまま模様の中に入っています。
ここが重要な点で、どこかのサーバーに問い合わせているわけではありません。 だから通信がなくても読み取れますし、有効期限もありません。 10年後に読んでも同じ連絡先が出ます。
載せる情報を決める
最初に決めるべきは「何を入れないか」です。
QRコードは、読み取れる人なら誰でも中身を見られます。 名刺は交換した相手の手を離れ、机の上に置かれたり、写真に撮られたりします。 名刺の表面に印字していない情報は、QRにも入れないでください。
| 入れてよい | 氏名、会社名、部署、役職、会社の電話番号、会社のメールアドレス、会社のURL |
|---|---|
| 入れないほうがよい | 個人の携帯番号(名刺に書いていないなら)、自宅住所、私用のメールアドレス、SNSの個人アカウント |
また、情報を詰め込むほど模様が細かくなり、読み取りにくくなります。 これは実用上の理由でも「必要最小限」が正解になります。
作る手順
- QRコード作成ツールを開き、種類で「連絡先」を選ぶ
- 氏名・会社名・電話番号・メールアドレスなどを入力する
- 誤り訂正レベルを「H(高)」にする——後述します
- 生成してPNGで保存する
- 印刷する前に、自分のスマートフォンで読み取って確認する
5番目を飛ばさないでください。名刺は数百枚まとめて刷ります。 刷り上がってから読めないと分かると、全部が無駄になります。
印刷で失敗しないための条件
QRコードが読めない原因は、ほとんどが大きさ・余白・コントラストの3つです。
| 大きさ | 一辺15mm以上。名刺(91×55mm)なら、これが現実的な下限です。 情報量が多い場合は20mmほしいところ |
|---|---|
| 余白 | QRの周囲に模様4マス分の白い余白が必要です。 ここを詰めると読み取り率が大きく落ちます。枠線で囲まないでください |
| 色 | 黒地に白が基本。色を付けるなら濃い色にし、背景は白のまま。 白黒を反転させると読めない機種があります |
| 解像度 | 印刷用に300dpi以上。画面用の小さい画像を引き伸ばすと、輪郭がぼやけて読めなくなります |
| 用紙 | 光沢紙は照明を反射して読み取りにくくなることがあります。 マット紙のほうが安全です |
誤り訂正レベルを上げておく
QRコードには「一部が汚れても読める」仕組みが入っています。これが誤り訂正です。 レベルはL・M・Q・Hの4段階で、Hなら約30%が隠れても復元できます。
名刺は財布に入れられ、折れ、擦れます。 模様は少し細かくなりますが、Hにしておくのが実用的です。
入力した連絡先はどこへ行くのか
QRコード作成サイトの多くは、入力した内容をサーバーへ送って画像を生成しています。
連絡先QRに入れるのは、氏名・会社名・電話番号・メールアドレス—— まとめて渡せば、そのまま個人情報です。 作るだけのために、それを見知らぬ事業者に渡す必要はありません。
当サイトのQRコード作成ツールは、 すべてブラウザの中で生成しています。入力内容は送信されません。
よくある質問
日本語の氏名や会社名は使えますか?
使えます。当サイトのツールは日本語を正しく扱えるように処理しています。ただし読み取り側の対応にばらつきがあるため、作ったら必ず実機で確認してください。ローマ字表記も併記しておくと安心です。
QRコードの真ん中にロゴを入れられますか?
当サイトのツールでは対応していません。誤り訂正を利用してロゴを重ねる手法はありますが、読み取り率が下がるうえ、名刺という「刷り直せないもの」でリスクを取る価値は低いと考えています。
読み取ったのに連絡先が登録されません
カメラアプリによっては、QRを読んでも「開く」だけで登録画面まで行かないことがあります。標準のカメラアプリで試してみてください。また、情報の入れすぎで読み取り自体が不安定になっている可能性もあります。
QRコードの利用に許可は要りますか?
QRコードはデンソーウェーブ社の登録商標ですが、規格自体は公開されており、作成・利用は自由です。名刺に載せることに問題はありません。
Wi-FiのQRコードも作れますか?
作れます。来客用のWi-Fi共有にはWi-FiのQRコードの作り方をご覧ください。
まとめ
- 連絡先QRはデータそのものが埋め込まれるので期限がない
- 名刺に印字していない情報は入れない
- 大きさは15mm以上、周囲に4マス分の余白
- 誤り訂正はH。名刺は折れて擦れるため
- 刷る前に必ず実機で読み取り確認