Markdownとは
ChatGPTの回答に出てくる ## や **、GitHubやNotionで見かける書き方——
あれがMarkdownです。覚える記号は実質5つしかありません。
ひとことで言うと
記号を使って、文章の構造を示す書き方です。 「ここは見出し」「ここは太字」を、マウスに持ち替えずに文字だけで指定できます。
対応したソフトで開くと、記号は消えて、見出しや太字として表示されます。 2004年に考案され、今ではAIの出力・技術文書・社内wikiなど、あちこちで標準の書き方になっています。
実際に使う記号は5つだけ
入門記事には20個くらい並んでいることがありますが、実務で使うのはこれだけです。
| 書き方 | 意味 | 結果 |
|---|---|---|
# タイトル | 大見出し | いちばん大きな見出し |
## 見出し | 中見出し | 章の見出し。いちばんよく使う |
**重要** | 太字 | 重要 |
- 項目 | 箇条書き | ・項目 |
1. 手順 | 番号付き | 1. 手順 |
# の数が見出しの深さです。1個がいちばん大きく、増えるほど小さくなります。
# のうしろには半角スペースが必要です。ここを忘れると見出しになりません。
表も書けます
縦棒で区切るだけです。2行目の --- が「ここから下がデータ」という合図になります。
| 書き方 | | 品目 | 金額 ||---|---|| 交通費 | 1200円 | |
|---|
縦棒の数が行ごとにそろっていないと崩れます。ここだけは少し注意が必要です。
何がうれしいのか
| 速い | 書きながらマウスに持ち替えなくて済みます。見出しを作るのに手が止まりません |
|---|---|
| 崩れない | 中身はただの文字なので、どの環境で開いても化けません。 Wordのように「相手の環境でレイアウトが崩れる」ことが起きません |
| 使い回せる | 同じ原稿からWord・PDF・HTMLを作れます。 媒体ごとに書き直す必要がありません |
| 差分が見やすい | 文字だけなので、どこを直したかが一目で分かります |
| AIと相性がよい | ChatGPTなどの出力は最初からMarkdownです。そのまま資料にできます |
Wordとどう使い分けるか
Markdownは万能ではありません。向き不向きがはっきりしています。
| Markdownが向く | 手順書、議事録、社内wiki、技術メモ、AIの出力の整形。 構造がはっきりしていて、体裁より中身が大事な文書 |
|---|---|
| Wordが向く | 提案書、契約書、体裁の決まった申請書類。 ページ番号・ヘッダー・細かい配置を作り込む文書 |
Markdownには「この段落だけ中央寄せ」「文字を赤くする」といった指定がありません。 これは欠点ではなく、意図的にそうなっています。 見た目を捨てて構造だけを書くから、あとから好きな形式に変換できるのです。
WordやPDFにする
書いたMarkdownは、Markdown変換ツールに貼り付けるだけで Word(.docx)・PDF・HTMLに変換できます。 貼った瞬間にプレビューが出るので、結果を見てから保存できます。
ChatGPTの回答をそのまま資料にしたい場合は、 ChatGPTの回答をWordにする方法もあわせてご覧ください。
つまずきやすい点
#のあとに半角スペース——これが最頻出の失敗です- 箇条書きの前に空行——直前が本文だと、リストとして認識されないことがあります
- 改行が反映されない——Markdownでは1回の改行は無視されます。段落を分けるには空行を1行入れます
- 表の縦棒の数——行ごとにそろえてください
- 全角の記号は効きません——
#や*ではなく半角で
よくある質問
どこで書けばよいですか?
メモ帳でも書けます。専用のエディタを入れなくても、テキストが書ければ十分です。プレビューを見ながら書きたい場合は、Markdown変換ツールの入力欄がそのまま使えます。
拡張子は何ですか?
.md です。ただの文字なので、拡張子が .txt でも中身は変わりません。
方言があると聞きました
あります。表やチェックボックスなど、基本仕様にない書き方を独自に追加したものが複数あります。当サイトのツールは、表を含む一般的な記法に対応しています。
覚える価値はありますか?
5つの記号を覚えるだけなら、10分もかかりません。それでAIの出力をそのまま資料にできるようになるので、費用対効果は高いほうだと思います。
まとめ
- Markdownは記号で文章の構造を示す書き方
- 実務で使うのは見出し・太字・箇条書き・番号・表の5つ
#のあとの半角スペースを忘れない- 段落を分けるには空行
- 体裁を作り込む文書はWordのほうが向く